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さちこ

「さちこ」

この3文字の名前から思い浮かぶのは、おそらく一般人なら学生時代同じクラスだったさちこちゃんだとか、初恋のさちこちゃんだとか、初めての彼女だったさちこちゃんだとか、初めてかと思いきやおまんこのビラビラが真っ黒だったさちこちゃんだとか、そんなところだと思う。お茶の間の爺婆の場合は、去年紅白からリストラされた小林幸子を思い浮かべて「ええい!N◯Kは打ち首じゃ!」なんて決して穏やかではない想像に駆られるのかもしれませんが、僕にとって「さちこ」というのは少し特別な人間です。

すべては携帯電話から始まりました。

高校に入学して間もない頃、僕は携帯電話を手にしました。僕はゆとり世代なので中学時代には既に過半数の人間が所持していました。なんとなく彼らに一歩先を行かれている感じがしたゆえに、携帯電話所持組には強いあこがれを持っていたのです。

そんな僕がようやく手に入れた携帯電話。機種はスライド型のAQUOSケータイ。これを手にするだけでなんとなく大人の階段を一歩昇ったような気さえ覚えていました。なんというか、この年頃特有の大人に近づきたい症候群の発症期だったのでしょうね。誰もが通る道です。

ある夜、僕はお風呂上りにケータイをイジっていました。特にパケ放題も契約していないのでネットには繋げられないのですが、とにかく大人たちが至る所でケータイを操作しているあの姿に憧れてイジイジ。ネットはダメだからケータイの内蔵辞書で「SEX」とか「フェラ」とか調べていて、「フェラ」じゃ出てこないから「フェラチオ」で調べたり、そんな淫語探索大会をひとり繰り広げていた時です。

ブルルルルルルルル ブルルルルルルルルル

急に見知らぬ番号から電話がかかってきた。

うーむ。実に不気味である。まだ携帯を買って間もないのに、まだ家族以外ほとんど番号なんて教えていないのに、一体誰なのだろう。

少しビビりながらも電話に出てみた。


「もしもし?」


「…。…。…………。」


「あのー?もしもし?」

「…………………………。」

「きーこーえーまーすーかー?」

「……………。ガチャッ」



切れた。怖い。なんだコイツ。怖い。やばい。

いやマジ怖いっすよ。そりゃイタ電なんでしょうけど、なんでよりによってケータイ買って数日もしてない僕にかかってくるんでしょう。なんか幽霊というか、非科学的な要素を含んでそうでゾッとします。もう僕怖くて怖くて「きーこーえーまーすーか?」と耳の遠いジジイに語りかけるように言ってしまいました。

数分もしないうちにCメールが来た。以下本文。


「!?」


皆さん、Cメールはご存知だろうか。au独自のメール機能らしく、世間一般ではほぼ使われていないようだが、Eメールがインターネットを通して送るメールだとしたら、Cメールは電話回線を通して送るメールのことです。ゆえに電話番号さえわかれば送ることが可能なのです。ただ簡易メールの扱いなので件名とか改行とか細かいことはできません。メッセージを送るだけです。そう。今回は件名もなく「!?」という2文字だけが送られてきたのです。

なんだか相手はビックリしてる様子ですが、ビックリしてるのはこっちですからね。いきなり電話してきて終始無言で「!?」って相当ヤバイっすよ。

もう僕もどうしたら良いのかわからないので正直に「どちら様ですか?」って送り返しました。いや、正確に言うと「すまん、どちら?」とちょっとだけ余裕を見せる感じで。

そしたら


「ウケるし^_^さちこだょ^0^」


と、なんかどうぶつ奇想天外みたいな返信してきてですね。なにがウケるのか全然わかんないけど、どうやら彼女はさちこという人物らしい。

はっきり言って、僕はこの人生で「さちこ」という名前の女の子には一切縁がない。というか女の子に縁がない。なんせ僕童貞ですから。

いやそういう話はさておき、こんな特大のボケをかませられたらどう返事したらいいのか困る。なに?一体さちことやらは何を望んでいるのだろうか?改めて僕はメールというキャッチボールの難しさを実感した。

返信に時間が空いてもなんかアレなのであまり考えずに送った。


「おお!!さちこやないか!!元気しとったか!?いやぁ久しぶりやなぁ!!おまえ誰!?」



ボケはボケで返す。これは基本だ。それにちゃんと最後に「だれ?」と聞いてるところがジャック2号の用心深さが伺える。ふふ、さぁどう返してくる!?正体をさらけ出せ!


「さちこ知ってるの!?七城やし^0^」


いや知らないから!

ヤバイっすよこの人。相当手強いっすよ。なに七城って。城が7つあるんですか。まさかそこにボスでもいて7つの城を攻略しないと正体を教えてくれないとかそんなんですか。

いやいや、これはまた返信に困った。しばらく考えて、さちこの支離滅裂な返信っぷりから見るに僕の負け試合のような気がしてならなかったので正直にこう送りつけました。


「すいません、本当にどちらさまでしょうか?」



もうここまでストレートに聞けば大丈夫だろう。このレベルの日本語ならば日本語初級の外国人の方々でも理解できるはずだ。さぁどう来る。


「電話してみれば?^o^」


いちいち顔文字がウザいけど、まぁ最もな気がしてきた。ここでメールでやり取りしても、不毛すぎてどこにもたどり着けないような気はする。僕は迷わず電話した。

プルルルルル、プルルルル


「もしもしー?」

「…………」

「もしもしー?」

「………………。」

「おーい」

「…………し。…ガチャ」



なめてんのか。しってなんだよ。本当にわけの分からんやつだ。

数秒後、メールが来た。


「誰!?意味不明ToT」



俺が今考えてたことをそのまま送りつけてやがった。こいつぁすげえぜ。

諦めきれずもう一度メールしました。


「ほんと誰ですか。どこから僕の電話番号知ったんですか」



って送ったら


「さちこやし!誰誰うるさいねん!」



と、逆ギレされてしまいましたが念のためもうひと押ししときます。


「電話番号間違ってるんじゃないんですか?」


って送ったら


「うるさい!誰でもいいやん!」




はい、もうひと押しー!はい、もうひと押しー!


「誰!?誰!?誰!?誰!?誰!?誰!?誰!?誰!?誰!?誰!?誰!?」


「聞くな」


って3文字が返ってきたんですよ。えなに聞くなって。どういうことっすか。聞きたくてたまんないっすよ。

そしたらさちこからメールが来て


「気になる先輩いてね^3^彼氏ほしんやけど^3^」



だからいちいち顔文字がウザいんですけど、どうやらこれが本題らしい。ほんとどこで僕の電話番号を入手したかは不明ですが。

まぁなんとなく悩んでるようだから、仏のジャック2号は迷わず相談に乗ってあげます。


「わかった。詳しく教えてみなよ。」



「電話いいよ☆」


お前いいっつったな?今電話いいっつったな?かけるからな?


プルルルルルルル プルルルルルル



「もしもしー?」


「も…し…し…?」



なんだか物凄く小声で自信の無さそうな若い女性の声だった。この声を聞いた瞬間、これまでの奇行の数々が何となく察することが出来た。彼女はおそらく悩みに悩んで精神的に少し病んでいるのかもしれない。僕はそう思った。


「どうしたん?先輩がどうこう言ってたやろ?」


「うん…グスン…グスン…」



な、泣いている!?こいつは乙女か。

そしたらいきなり


「なんでヤらないと赤ちゃんできないの…」



と、爆弾発言をしまして。なんというか、どうやらこの支離滅裂っぷりはメールだけでなく通常の会話でも健在のようです。

でもねアンタ、俺がどんな人間か知らなかったのかが運の尽き。そんな下劣な言葉を発した以上、悪いが容赦はしない。


「ヤるってぇ~?何を~?何をやるの~?」


「えっ、あのその……せ……」


「はぇ~~??な~~に~~~?」


「だから…せ……っ…ス」


「うぇ~~~??もっと~~?大きな声で~~??」


「せ……す」


「はっきりと~~~~~~~???」


「せっくす……せっくす!!!!


セクハラもいいところなんですけど、最後には自信持って「SEX!」といいましたからね。しかも2回も。半自主的なので僕に罪はありませんNE。ツイッターやニコ生のセクハラ癖のルーツはこれにあるのかもしれません。

そしたら


「ありがと…」



とかいきなり感謝されたので僕ビビったんですけど、本題の先輩が気になるとか彼氏とかを聞いてませんでした。


「んで相談って何よ」

「ううん、もういいの。」

「え!?」

「いいの、さちこ楽しかった!」

「は!?」

「ありがとう!バイバイ!SEX! ガチャッ」


と、なんか呪いをかけられた妖怪が人間に戻るときのような言いぐさで電話切られたんですけど、いやホント不思議な人でしたよ。そんでなに最後のSEXは。

数分後

「これ、アドレス!いつでもメールして!」


みたいな感じでEメールのアドレス渡されて以来音沙汰がない。


あれから早4年近く経とうとしているが、彼女は元気にしているだろうか。

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生活習慣病の脅威

生活習慣病になってしまいました

いやいや、こう言うとみなさん多分「ジャックさん大変じゃないですか!大丈夫ですか!病院行ったんですか!?」とか「本当ですか!?私にできることがあったらなんでも言ってください!!あとよかったら私と付き合ってください!!」とか「童貞のまま死ぬなんて可哀想><」とか顔真っ赤にして言うんでしょうけど、そうじゃないんです。特に2番目の人が美人の処女ちゃんなら是非お付き合いしたいんですけど、そうじゃないんですよ。

生活習慣病といえば糖尿病をはじめとして心疾患や脳卒中など食生活から来る病気が一般なのですが、僕の場合食生活じゃなくて日常生活における普段の行動から来る症状なんです。

と言ってもあまりピンと来ないと思うので先日あった出来事を例として説明します。

大学の昼休み、僕はいつも通りパンとコーヒーを教室でひとり寂しく食べていました。ご存知ぼくには友達がいないのでこのぐらいは朝飯前です。

で、綺麗に平らげた直後、もうありえないぐらいの腹痛がきてですね。すんごいやつ。おなかが「ギュルルルルッルルルルルルッル」とかすげえ音鳴ってるの。腹の中にゴジラでもいるかのような、いやもう冗談じゃなくて可能ならばその場で腹を切り裂いてゴジラを抽出したいぐらい。これはタダモノじゃないぞ。

この19年間便意に屈したことがない僕ですら流石にまずいと冷や汗を流すレベルだったので、もうボルト並みのスピードで教室を駆け出し、一番近くのトイレに行ったんです。

んでトイレに入ればもう安心だと思って、設備的に一番快適にウンコできそうな奥ドアに目をつけて開けようとしたんですけど


開かない。


ふ~む…と考え、あぁなるほど誰かが入っているんだろうと0.4秒ぐらいで察し、諦めて隣のドアを開けようとしても


開かない。


ふざけんな。ウンコ漏れる。隣のドアだ。ガチャッ


開かない。


くそったれ!最後の扉だ!


開かない。


開かない。


開かない……


呆然と立ち尽くしてたらなんか「うおぉっ!???」とかドアの向こうから聞こえたんでなんか申し訳なくて走って逃げたんですけど、僕の腹の中のゴジラが再び雄叫びを上げています。

ヒィイ!このままじゃゴジラが上陸してしまう!

ここで待っていても確実にバッドエンドなのでもう一つ遠くにあるトイレに行く事を決心して再び足を働かせた。全力疾走。多分いま100m走のタイム測ったら余裕で高校生大会ぐらいは制覇できる。

千と千尋に出てくるコイツ34c9912f.jpg
みたいな顔をして一つ先のトイレへ駆け込むと、驚くことにそこには人っ子一人いなかった。

よし、誰もいないとなれば開放的にウンコ出来る。「ボッッットンッッッ!!!」とかスゴイ音立ててウンコ出来る。

そんで一番奥のドアを開けたらお待ちしておりましたー!と言うかのように洋式トイレが待ち構えていたので、僕もお会いできて光栄です!!とか小声で言いながらズボンを脱ぎ、便座に座りました。便座、すごく暖かかったです。

無事なにごともなく用を足し、ゴジラは海に沈んでいきました。

もうここまで来れば一安心だなぁと、別に誰を待たせてるわけでもないし、ここでちょっとゆっくりするかーとトイレで一休み。

この出来事をツイッターでつぶやこうとiPod touchを取り出したら「ガサッ、ガサッ」と足音がしました。あぁ誰かがトイレしに来たのだろうと、そんでこの足音からして結構チャラい感じのやつだなー?とか死ぬほどどうでもいいことまで察したには察したのですが、僕はもう用を足しているし、特別何を気にすることもありません。

まぁウンコでもおしっこでも好きにしたまえーと余裕かましてたとき、事件は起こりました。


バタンッ!!!!!


「あ………」


「……」


なるほど、

鍵を掛けていませんでした



察した通り、むっちゃ金髪でチャラさMAXの兄ちゃんだった。そして彼が僕のトイレシーンを見ている。ジーっと見ている。普通におれチンコ見えてる。見られてる見られてる。

見られてるーっ!

いやいやいやいや!見られてるし!男に!まだ誰にも見せたこともない俺の童貞チンポを見ず知らずのチャラい金髪に見られてるし!

僕もう慌てちゃって男にレイプされるかと思って必死で両手を振りながら微妙に飛び跳ねて「来ないで来ないでー!」みたいなジェスチャーして死まで覚悟してたんですけど、普通に無言でドア閉めてくれて、お兄さんは立ち去って行きました。いやぁ思ったより良心的なお兄さんでしたわー。安心です。

数秒後トイレの外から


「根暗がウンコしとったぞー!!!!!!!」


「マジでーー!!チョーウケる~!!!!!」



と大声が聞こえました。おめえぶっ殺すぞ。



以上が例なのですが、これは紛れもなく僕が普段から「トイレをするときは鍵どころかドアすら閉めない」という生活習慣から来ているものです。故にこのような不幸を引き起こしてしまいました。

日常生活において「自宅での自分の行動」というのはいくらデタラメでも、基本的にすぐ慣れてしまって違和感を感じなくなってしまうものです。しかしながらそれがまさに生活習慣病であり、公共の場面に遭遇したとき、高確率で症状を引き起こしてしまいます。

あなたにとっては何の変哲もないその行動、実は生活習慣病かもしれません。今一度、見なおしてみましょう。

でないとウンコしてるところみられます

じいさん


先日、夕飯にしようと思ったら何もなかったんです。

もうどっこ探しても食料という食料が尽きていて、いやぁ僕としたことがあまりにも食に無計画だったァと反省しつつも、まぁまぁ、長期休暇で頭が狂ってるし、ここはひとつよしとしたんですがそんなん納得したところで食料は出て来ません。

で、今から買い物に行って食料調達して食べて洗い物してーっていうのは、どうもその時の気分にアゲインストだったんで、んじゃいっちょ外食でもするかって思ったんです。

さぁどこ行こうかなと。またひとりファミレスでもかましてやろうかなと。

そうそう余談なんですけどね、ひとりでファミレスっておそらく皆さんが思ってるより遥かに魅力的なものなんですよ。

ファミリーレストラン略してファミレスで、「ファミリー」って付くぐらいだからひとりで訪れる客なんてのは極めてイレギュラーなわけじゃないですか。

しかも僕のところは大学近所でもうなんか出来立てほやほやのカップルみたいなのとか、今にも破局寸前で「別れよう」と言い出しそうな修羅場に立たされてるカップルとか、よっしゃいまからセックスしたるぜーと言わんばかりに大胆とイチャついてるカップルとか、そういう連中ばっかりなんですわ。

その中にですよ、その中にですよ、ひとりポツンと4人がけの席を堂々と占領してる僕ですよ。

ひとりファミレスのコツはいかに悲壮感と哀愁を漂わせるかがミソであって、そのオーラが凄まじければ凄まじいほど店員には目をつけられ、他の客には「うわーかわいそう」とかコソコソ言われる。それを察して「お!俺今注目されてんな!」って気分になるのが本当に楽しい。

言うなれば、そのへんのガヤガヤ騒いでる連中とは一味違う大人な雰囲気。まるで西部劇に登場するような酒場でひとり酒を飲むカウボーイのように。「こいつはタダモンじゃねえ」と思わせる異端な存在。マジ憧れるね。

おっと、話が脱線しまくってた。

で、よっしゃ今回もひとりファミレスやったるでーと意気込んでいざ愛機シャイニングガンダム(自転車の名前)に乗って向かったわけなんですけどね、僕のマンションのすぐ近くにある古い寂れたお好み焼き屋さんに目がついたんです。外出するときは毎回必ず目にするお好み焼き屋さん。

あーまぁ、ここ引っ越してきてから一度も行ってないし、言われてみればお好み焼きの気分っちゃ気分かなと思ってひとまずシャイニングガンダムにブレーキかけたわけですわ。

で、中に入ったんスよ。

そしたらあらあらガラガラじゃないですか。客が人っ子ひとり見当たらない。

どうやら年老いた夫婦で営んでいるらしく、チェーン店とかそういう類じゃなくてあくまで個人営業の店だったんです。

ひゃーこりゃ毎月赤字フェスティバルで大変ですなぁと思いつつも席に座ったら、なんか旦那のじいさんのほうが

「よぁ!兄ちゃん!」

とかいきなり馴れ馴れしく僕の隣に座ってきてですねぇ。ええそりゃもう「一杯付き合えや」と遠まわしに言ってるように聞こえて図々しい極まりない。得意げな顔して「わしゃ戦争でな」みたいな戦争経験の話とかされそうな、そんな武勇伝語りがいまにも始まりそうな雰囲気。

帰りたい帰りたいと思いつつもここまでひっ捕らえられたらまず逃げられませんし、まぁ諦めて注文するかと思ってメニューみたんですけど

お好み焼きがない。

あれおかしいなぁ。看板には「お好み焼き」って文字があるのに、ご親切にわざわざ「おこのみやき」とふりがなまで書いてるに

お好み焼きがない。どうなってやがる。ここは何屋だ。

帰りたい。せめて、お好み焼きを食べに来たんだからお望みどおりお好み焼きを食わせて欲しかったわこのボケが。

なんて言う勇気はなく、しくしく「これ」ってメニュー指さして焼きそば頼んだんです。しかも630円。100円が6枚と10円が3枚で630円。僕にとっては二回分の食費です。まぁでもそれなりの味を出してくれるだろうと期待して。

で、奥さんに注文して焼きそばが出来るまで暇じゃないですか。何もやることないじゃないですか。ジジイに話しかけられるじゃないですか。はぁもう帰りたい。

「兄ちゃん、いくつや」

「えっと、18です」

って言ったら「ドゥハハハハハ!」みたいなデーモン小暮閣下ばりの笑い声あげてジジイ言ったんです。

「女はかわいそうな生き物だわい」

意味がわかりません。いったい僕の年齢カミングアウトからどういう角度で話を辿れば女の話になるのかいまいち理解できない。そしたら


「男はセックスしてなんぼやで」


とか言ったんです。あのですね、僕に対する嫌味ですかね。いくら18歳とはいえ、世間一般論ではお盛んなお年ごろとは言え、僕童貞ですからね。


「いやあの僕そういうのはちょ…」

「男は好きなだけ腰ふるんや、好きなだけ女捕まえてさぁ」


人の話を聞きません。まぁ性欲の秋って言うし年食ったジジイも少しは盛んになってもおかしくないなぁと思った途端、いきなり話変わって


「わしゃな若い頃、喧嘩じゃ負け知らずじゃった」


はぁ出ました出ました、じいさんお得意の武勇伝披露会。はいはい、どんな武勇伝を聞かせてくれるのかなと呆れつつも期待してたんですけど


「電柱を運んだことがある。片手で」


明らかにウソです。おまえは鉄腕アトムか。

冷静に突っ込んでるけど、じいさんさっきから話のつなぎがほんと意味不明で全然ついて行けない。

んでその後もじいさんの100%捏造武勇伝を5分ほど語って頂いてもう呆れてたんですけど、ここで焼きそば登場したんです。さぁどんなもんかと味見したら

ありえない。まずい。なんだこれは。焼きそばのやの字も感じられない、そもそも麺類にカテゴライズされていいのかすらわからないこの味、

630円。

泣きたい気持ちを抑えつつもさっさと帰ろうと思って光の速さでバクバクと食べてたら、じいさんが口ポカンと開けてうちわパタパタさせながら


「膣外射精じゃ」


とか言ったんです。一生懸命食べてたのに「ブホッ!」とか言って半分ぐらい吹き出しちゃいましたよ。なにいきなり膣外射精って。

だいたい食事中に下ネタはタブーだと思うんですがね。ええさすがの僕でも食事中は遠慮しますわ。

そしたらさらに


「sぎゃhkなもぷぎぃhjふぁさおkjふぁお」


もう何言ってるのかさっぱりわかりません。したらばあさんが


「お父さんったら、もう若くないんだからやめときんしゃいね」


みたいなこと言って。

やっぱすげえな夫婦って、何語しゃべっても完璧に意思疎通ができてるよ。

これ以降じいさんはずっとポルトガル語と日本語の中間みたいな言語で話してて、んでばあさんが日本語で返して、というあまりにも滑稽極まりない空間に吸い込まれそうになったのですが、いやいやここは早く脱出しないとと思って超特急で焼きそば平らげて会計したんです、630円。

んでじゃぁバイバイって店でていこうと思ったら最後にじいさんが日本語で言ったんです。



「セックスしてなんぼじゃけんのー」



もうぜってー行かねーからなこんな店

性愛の神エロス

性に関する記憶ってのはいくつ歳を重ねても鮮明に覚えているものです。初めてオナニーした記憶、初めてセックスした記憶、初めてピンクいお店に入った記憶。どれをとってもその記憶は鮮やかで一生色褪せないと言える程に覚えているはずです。

もはや説明不要なほどに有名な話なんですが、僕は小学3年生つまり8歳か9歳ぐらいのあたりで精通したんですけどまぁその感動の精通ストーリーは別の機会でお話するとして、おそらく皆さんも同様「初めてオナニーした」っていう記憶はものすごく強烈なイベントとして脳内にセーブされてると思うんですよ。しかもそれは性の記憶の中でもとことん古い出来事として。

しかしながらですね、ここ最近どーもつっかかるんですけど、皆さんひとつだけ大事な事を忘れてるんですね。これを忘れちゃいかんだろーっていう性の記憶があるのです。そう。

初勃起。

初めて勃起した記憶。これがですね、意外にも不思議な事に世の男性陣は覚えてないんですよ。皆さん覚えていますか?忘れてるでしょ?多分僕の推測としては精通以前の性に関する出来事はほとんど削除されているんだと思います。どういう仕組みなのかは知りませんが、なんかあるじゃん、こう、脳科学がどうのこうので、脳が自ら判断して記憶を削除するとか。人間そういうものなのだと思う。

とは言っても僕は「性愛の神エロス」の申し子なので、そんじょそこらの人間とはワケが違うんですよ。そういうとことんエロい記憶はすべて、この19年近い人生で起こったエロい出来事すべてこの脳に永遠の記憶としてインプットしています。例え90歳のジジイになってもエロスを忘れることはありませんし、赤裸々に初オナニー談とか話して「うわーおじいちゃんエローい」とか孫に言われちゃう自信だってあります。

で今から書くのは精通するずっと前の話なんですけど、僕ですね、天性のエロスの持ち主で、初勃起なんて乳児の頃でしたし、そんなお年ごろにしてもう完璧にエロスサイドに覚醒していましたからね。テレビでお色気シーンなんて流れてくるとものすごくムラムラして股間がMr.ビーンでしたし、それはそれはとにかく感受性豊かなエロい幼少時代があったわけですよ。

しかし、ちょっと不思議だと思っていたのがお色気シーンでも全然乳首を見せてくれないんですよね。グラビアアイドルだって水着着て乳首隠してますし、ベッドシーンだって乳首は見えませんし、アニメのシャワーシーンですら上手いこと乳首見えないようにしてますし。ほんといいところだけ見せてくれないなんて卑怯だぞー!とか思いながら。

このことから当時の僕は、たとえお色気シーンでもメディアってのは乳首を見せたらいけないルールがあるんだろうなぁと思ってました。当時の僕にとって「乳首」は最上級にエロいコンテンツでしたから、そんなものを公共の電波で晒すのは物凄くタブーでイケナイイメージがあったんですよ。

ですから日本のメディアにおいて女の子の乳首が見れることは、まぁまずないだろうなと思い込んでいたんですね。どうせ「ほうりつ」とかで禁止されてるんだろうなぁと。

で、6歳の頃のある日、がっつり昼寝してしまって深夜帯にも起きている日があってですね、もう眠れないし暇でたまんないからこっそりリビング行ってテレビつけたんすよ。ポチッと。

本当はこんな時間にテレビ見ちゃいけないって言われてるけど、昼寝して眠れないからには仕方ないなーと思いながらポチッと電源入れたんですよ。

そしたらですよ!そしたらですよ!

裸のねーちゃんがエロいポーズかましてるんですよ!海辺で!薔薇くわえて!

「あなたのハート、撃ちぬいてあげる♡(ビヨーーンという効果音)」

みたいなこと言っててさ!

もう意味わかりませんよ!乳首とかポロリとかそんなんじゃなくてモロですからねモロ!やっべーー!!股間膨らんできたー!!チンコビヨーーン!!

いやいやいや、冷静に考えてさ。そんなんテレビで放送しちまったらマズイんじゃないの?なんか危ない「ほうりつ」とかに触れて翌日のニュースには謝罪会見とかやるんじゃないか。放送局大丈夫か。

いや待てそれだけじゃないぞ!もしかしたらこの放送を見てしまった僕にも罪が及んで、おまわりさんとかやって来てさ!そしたらその後はずっと牢屋で過ごさなきゃいけなくなるかもしれない!やばいやばい!!

急いでチャンネル変えようと思ったんですけど、まぁまぁこの歳の理性なんて底が知れてますよ。リモコンを手に持つ前に裸のねーちゃんに釘付け。

で、勃起したちんちんが本当に収まりがつかなくて、下腹部が熱くて、これはどうすれば収まるのだろうかと、とにかくどうにかしようと必死だったんですね。

ここはとにかくエロいことから気を逸らすしかないと思って、ちょっくらリビングをランニングしたんですよ。こんな深夜にバタバタバタバタと。

そしたら眠そうな顔して親父が起きてきたんですよ。でも僕ときたら勃起を収めるのに必死ですからもうお構いなしにバタバタバタバタ。うがあああとか言いながら。

もう親父は唖然ですよ。だってテレビには裸のねーちゃんが満面の笑み浮かべてるし、息子はリビング走り回ってるし、おまけにまた「ビヨーーン」みたいなSE流れてくるし、ほんとパニック状態になってもおかしくない。

まぁ無論、親父は「コラあああ!!!」と言って追っかけまわしたんですけど、ここで捕まるわけにはいかないじゃないですか。だってこっちは勃起してますし、親父に持ち上げられたら勃起がバレてしまう。それは恥極まりない。せめてこの勃起を何とかしてからだと思って必死で逃げまわったんですよ。

とは言っても相手はガタイのいい大人なわけで、一瞬で捕まったんです。んで持ち上げられたら、親父の腹に僕の硬いチンコが当たったんですよ。ブヨンって。

でも親父は

「わかっとる」

みたいな顔してたんですね。いやぁなんか救われた気分でしたよ。やっぱ男ってのはこうあるべきだなぁとと思いつつお母さんの寝室まで連れて行かれたんです。

さぁもう寝るかって感じで布団に入ったらお母さん起きてて、僕を抱きしめたんですね。そしたらお母さんにチンコ当たるじゃないですか。思いっきり当たるじゃないですか。やばいじゃないですか。さっきは親父だったから良かったものの今度はお母さんとはいえ相手は女ですからこりゃマズいぞと思ったんですよ。

もしかしたら「最低!」とか言い出してもうこれから一生相手にしてくれるんじゃないかと。「キモい!」とか言ってもうご飯作ってくれなくなるんじゃないかと。半分人生諦めてたんですけど

そしたらお母さんこう言ったんです



「すげええええ!勃起しとるーーー!!すげえええ!!!」




あぁ忘れていたよ

うちの母さんは性愛の神エロスだった

イタズラなSEX

「SEX」

もんのすごいネイティブな発音で教室中に響き渡った。

時は高校時代。とは言ってもわりと最近の出来事なのですが、当時の僕ときたらもう最上級にネコかぶってましてね。

厨二病とかそんなんもあったんですけど表情をあまり表に出さなかったし、てか男子校って時点でやる気無いっすよ。周り見回しても男、男、男。んでたまにホモみたいなのいるし。ほんと気色が悪い。

で、クラスの中の構造としては「リア充グループ」「不良グループ」「マジメ地味グループ」の3つの派閥に分かれてるんですけど、実はというと当の僕はなんとすべてのグループに属していたんです。いやまぁ強いて言うなら「マジメ地味グループ」なんですけど、それを基盤にしながらもインターナショナルに「リア充グループ」にも「不良グループ」にもそこそこ関わってました。

まぁウルトラハイパーにカッコよく言うとずばり一匹狼で、でもそんなん客観的に見ればものすごく関わりにくい人じゃないですか。

だっていっつも対立してる「不良グループ」と「マジメ地味グループ」なんですけど、僕は「マジメ地味グループ」にも「不良グループ」にも結構関わってるわけで、喧嘩するにも僕がいるとどっちの仲間かわからなくておまえ邪魔ってなるし、もうかなり微妙なポジションなんですね。

そんな感じの僕は、クラスの中ではだいぶイレギュラーな扱いを受けていたんです。どこのグループからしても僕は敵なのか味方なのか検討がつかないので大層絡みづらかったことと思います。なのでクラスの人にもあまり声をかけられなかったし、友達!!って感じの友達なんていませんでしたし、そもそも僕自身が友達を作る気なんて毛ほどにもありませんでした。

と、長々と僕のポジションを説明しましたがまぁ要は存在感が全然ないんですね。いやぁーめんごめんごカッコよく一匹狼とか言って。

んで話戻すんですけど

「SEX」

という単語がものすごいネイティブな発音で教室中に響き渡ったんです。授業中に。国語の授業中に。

その正体はなんと電子辞書の発音機能なんですけど、最近の高校生ときたらもうかなりハイテクな学習方法を行なっていまして「わからない単語があったら辞書ひけ!」って先生が言うと、机から電子辞書とりだしてピコピコやりだす時代なんですわ。

で、国語の先生は20代女性でまだペーペーって感じで、そりゃぁ僕のクラスは珍しいおもちゃだと思ってみんなナメてかかるんですね。

その結果、国語の時間は電子辞書に卑猥な言葉を発音させるという遊びが一世を風靡して大ブーム。なんてモダンなセクハラなんでしょう。

中でも常習犯は中居くん(仮名)と稲垣くん(仮名)と草薙くん(仮名)と香取くん(仮名)と木村くん(仮名)の5人と決まっていて、彼らときたらもう容赦なく授業中に「セックス」とか「マスターベーション」とかボンボンボンボン鳴らすんですよね。

もう低速発音に設定した「マスターベーション」なんて

「んむぅううあすとぅあああヴぅぇええしょん」

みたいになってクラス中笑いが止まりませんし、半笑いになりながら顔真っ赤にして「誰ですか!?」とか先生言ってるし、あぁ、この先生も夜はチンコしゃぶしゃぶしてるんだろうなぁと僕は僕で別の方向からセクハラしてますし、それはそれはカオスな空間が生まれるわけですよ。

そしたらみんな調子に乗り出すんですわ。常習犯だけじゃなくて、他の人も電子辞書とりだして「SEX」とか鳴らすんですよ。特に一番調子に乗ってたのが森くん(仮名)なんですけど、その一途な努力から数分もすれば彼もめでたく常習犯の仲間入りしたわけです。

で、見事6人になった常習犯グループの容赦無い「SEX」「SEX」「SEX」で、さすがの先生も怒りが有頂天に達しまして

「次鳴らした人、電子辞書を取り上げます!」

と言い出したんですよ。あー、こりゃもう終わったな思っていたんですが、先述した通り僕のクラス、頭おかしいですからそれでも鳴らし続けるんですね。

  「SEX」                   「SEX」
       「SEX」
                      「SEX」
   「SEX」       「SEX」           「SEX」         「SEX」
      「SEX」              「SEX」
              「SEX」
          「SEX」       「SEX」       「SEX」
     「SEX」                    「SEX」        「SEX」

                「Masturbation」


四方八方からセックスセックスマスターベーションのカーニバルでもう先生は本気ですよ。今にも「セクハラで訴えてやる!」と言わんばかりの形相で6人中3人の電子辞書を取り上げたんですね。

そしたら流石にもう終わりじゃないですか。この流れでまた誰か鳴らせば残り3人の電子辞書もお陀仏ですし、ヘタしたらそれが原因で喧嘩とかありえるんでもうお開きにしようってムードなんですよ。まぁそういうわけで、よーし、勉強に集中しよう!

しかしながら世の中そんなに甘くありません。

そう、そこでですよ。こんなシラけた場面だからこそですよ。

僕の出番です。

ここはひとつ遊んでやろうと机の中でこっそり電子辞書を起動。音量MAXに設定。

さて、やってやろうじゃないの。ポチッ


「SEX」


当然、教室中「えっ!?」っていう雰囲気でいっぱいに。

そしたら犯人探しとかになるじゃないですか。こいつがやったとか、あいつがやったとか。

でもね、面白いことにその候補に僕がないんですよ。多分、みんなの心理としては「ジャックさんの方から聞こえたけど…まさかあのジャックさんがね」って感じでスルーしてるんだと思います。いやーおもしろいおもしろい。実に愉快である。バカどもめ。

もう一発かましてやりましたよ


「SEX」




もう騒然ですよ。先生も「誰ー!!」とか言って半分狂ってますし、周りの皆は森くんがやったとか言ってるし、んで森くんは「ちがう!俺じゃない!」とか必死だし、そして相変わらず僕の候補がないんでおんもしろいおんもしろい、今にも両手叩いて笑いたいぐらい。

流石にもう終わりにしようかなって思ったんですけど、いやぁー出しみ惜しはいけませんね、出血大サービスですよ。



「んむぅううあすとぅあああヴぅぇええしょん」



そしたら先生が

「森くん!!電子辞書とりあげます!!」

と怒り狂ってですね。ついに取り上げられちゃいました。森くんの「えええ」っていう表情はなかなか忘れられない。ごめんね、森くん。せっかく常習犯の仲間入りができたのにね。よしよしかわいそうに。

俺と席が近くて運が悪かったな。



というような感じで僕のステルス機能を利用したいたずらだったんですけど、多分読者の中でも僕と似てる人は探せばいると思うんですよ。存在感がないというか、微妙なポジションというか。そういう人。

でも「俺、存在感がないから」とか言って自分を卑下しないでください。僕のように多少の自信を持って、それこそ存在感の無さを利用していたずらするとか、たまにはいいものです。

もしあなたが学生さんなら、電子辞書を持って行って授業中にでも鳴らしてみてください。一躍人気者になれる魔法のことば、もしかしたらこの行動ひとつで人生が左右されるかもしれません。さぁ思い切って、ポチッと。


「SEX」


まぁ、まず先生に殺されますけど

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