HOME   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト   »  長文系  »  人に聞くということ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人に聞くということ

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」

ということわざがあります。ざっくり砕いて説明すると「わからない事はそのままにしないで、誰かに聞いて解決しましょう」って意味なんですね。いやぁーすばらしいことわざです。人の知識を育む過程においては大変重要な教訓です。

しかし、最近ではそのことわざにいろいろと落とし穴がある。

僕はこう見えて小中高では結構おとなしめのタイプで多分皆さんの身近にもいるんでしょうけど、クラスに3人ぐらいいる、存在感があるのかないのかわからない。それすら判断しづらいむっちゃ微妙なポジションの人。おとなしいんだけど、おとなしくない。成績優秀そうに見えて、全然そうでもない。普通の人かと思いきや、ボンボンボンボン容赦なく下ネタ叫んでる頭逝っちゃってる人。

そんなTHE微妙な僕は「授業中わからないことは先生に質問する」ということがなかなか出来ませんでした。そもそもかなりハードルの高い技だと今でも思う。

授業中によく先生が言う「ここまでで質問はありませんか?」という言葉から始まるイベント。

ぽつぽつと質問をする人はいるのだが、ここで毎度毎度いつも手を挙げる野田くん(仮名)。もう「ここまでで質問はありませんか?」の「せ」ぐらいのところで「はいっ!!!」とキメ顔で手を挙げる野田くん。

彼ぶっちゃけ他のクラスメイトには結構嫌われてましたからね。なんでかってのは大多数の皆さんお分かりでしょうけど、一応説明しておきましょう。

授業というものは本来大人数型で行われるものであって、決して個人の対処をするような時間ではない。先生も極力わかりやすく、誰にでも分かるように説明する。それで99%の生徒はついていける仕組みなのだ。しかし、教育委員会とやらの命令なのか知りませんが、残り1%の救出における最後の手段「ここまでで質問はありませんか?」というイベントが行われる。

ここで野田くんはいつも手を挙げる。よっしゃー今日もやったるでーみたいな顔して手を挙げる。

もちろんそんなことをされたら先生も野田くんの対処をその場でせざるを得ない。従って必然的に「野田くんのためだけの時間」が生じるわけだ。しかも手挙げといて「あ、やっぱいいです」とかマジなんで手挙げたんだよとクラスに喧嘩を売っているようなこともあった。

時には何度説明しても「えーわからなーい」とか「もういちどーおしえてー」とか、ふざけたことぬかしていたこともあった。これの繰り返しでほぼ授業一コマ潰した時もあった。

こりゃ他の生徒は大迷惑ですからね。いいペースで進んでいた授業も地雷を踏んだかのごとくにコケて生徒の集中力も途切れますよ。そもそも、そういう事態を避けるために「質問は授業後に」という暗黙の了解が皆の中で成立しているのに、それを把握できず質問しまくる野田くんの行動はマズい。そういう流れで結構嫌われていた。

つまり「聞く」と言うことは確かにすばらしいのだが、それには周囲を理解し、その中にある暗黙のルールを把握する能力が必要になる。その能力が欠如している人間が「聞く」を発動すると周囲からは好かれることなく過ごす。日本における集団ではそれすらが暗黙の了解だったりする。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」

確かにそうですが、タイミングは大事ですよね。野田くん、嫌われちゃいました。


今の時代はインターネットという便利な道具がある。わからないことはすぐにインターネットで検索すれば大抵のことが出てくる。

僕が小学校の頃の友人の中村くんは純粋無垢で「セックス」という言葉を知らなかった。

しかしながら中村くんの周囲には僕含め下ネタを覚えたてのガキンチョがうじゃうじゃしてて「セックス」とか「オナニー」とかの単語を連発したくてたまらないたまらない、もう病気かよってぐらいにセックスセックスオナニーオナニー叫んでる。

そんな連中に囲まれた中村くんは「セックス」というやけに響きが良くてどこか心地の良い単語に感動したのか、それにどんな意味があるのかすごく気になっていた。

そしてとうとうある日、中村くんは「せんせー、セックスって何??」と質問してしまったのだ。しかもキラッキラした目で。これには先生も戸惑って「そそ、そりゃまだはやいわー!」と目玉が飛びてたような表情してコーヒー吹き出していた光景は今でも覚えている。あのとき陰で爆笑してごめんね、中村くん。

でも、もし中村くんにインターネットが使える環境にあったらどうだっただろう。きっと先生に聞くなんてしなくても済んだと思う。後に「セックスって何?」と聞いてしまった自分を思い出して心が痛くなるようなことをしなくても良かったと思う。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」

中村くんの場合、聞いたら一生の恥になってしまいました。


このことから、「聞く」という行為の前に「調べる」という行為が重要になることが分かる。

ご存知、僕はネットの演奏者だ。YouTubeでは並よりは再生数も稼いでるっぽくて、毎日のようにコメントやダイレクトメールが送られてくる。心あたたまるメッセージから何語なのか意味の分からないメッセージまでたくさん頂くのですが、少し困った類のものがある。

「機材教えてください><」

という内容のものだ。いやーもうね。こっちはYouTubeのチャンネルに丁寧に機材を全部書いているのにも関わらず「機材教えろ」ですからね。もう少し調べる努力をしていただきたい。

最初の方は仕方ねえなと思いつつもお返事していたのですが、もうこれが大量になってくるとうんざりですよ。メールボックス開くたびに

「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」

お、新しいメッセージやんと期待を胸に開いてみたら

「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」

オナニーする前にちょっとメールチェックしとくかーって開いたら

「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」
「機材教えろ」


もう死んで欲しい。こんなメールが山ほど送られてくる。それに加えて最近は

「TAB Please ;)」

みたいに外国人が変な顔文字付きで送ってくるんですわ。これもたいがい死ねですよ。少し人に頼り過ぎではないかと思う。もちろんお返事なんてしません。

※TABというのはギターの楽譜

インターネットは確かに便利。

それがここ最近ではSNSなどの普及により急激にコミュニケーション率が上昇したことによって「人に聞く」ということがあまりにも容易でかつ低リスクな行為になってしまった。

それは僕たちから「調べる」という行為を奪い、得た情報から考えて実践するという能力を低下させている。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」

聞く前に、よく調べ、考えましょう。

スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク(当サイトへのリンクはご自由に)
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。